その後の経過 その2


1月に車検を通し4月にはBritish Classic Marathonに参加するなど順調に走っていたんですが、3000kmを過ぎる頃から
ラジエターの水面にオイルスラッジが少しづつ浮く様になってきました。最初は極僅かだったのであまり気にならなかった
んですがそれがだんだん多くなってきてさすがに気になってきました。それで大分以前にスエーデンのHealey専門ショップ
のサイトで冷却水にオイルが混じる不具合が有ると云う事を読んだ事を思い出しました、ただその時はそんな事も有るのか
と云う位であまり気にしなかったんですが今回この様な事態になって改めてネットで調べて見ました、その結果次の様な事
が判明しました。

Healeyのシリンダーブロックには構造上の問題としてオイルの通路と冷却水の通路が非常に接近している箇所がある。
このエンジンは一番新しい物でも45年以上経過して居り、その間の冷却水の管理が悪かったり長い期間放置されていた
りした場合その接近した箇所が腐食に依り微妙につながってしまう場合がありオイルが冷却水に混入する結果となる。

と云う事なんですが具体的にどの部分かと云うと下図の様にになります。



先ずオイルポンプから垂直にシリンダーヘッドへオイルを供給する通路、もう1っ箇所はポンプからブロックを横切って
反対側のメインオイルギャラリーにオイルを供給する通路、この2箇所からオイルが漏れると云う事の様です。
以前は対処方が無かったらしいですが現在は下図の様なリペアキットが発売されています。



どの様に修理するかと云うと、それぞれのドリルで少し拡大してそこにステンレスのチューブを圧入しそのチューブの中を
オイルを通し漏れを防ぎます。上の写真で2cと2dがそのチューブで2aと2bはチューブを圧入する為の工具です。
しかし穴を拡げるといってもその深さは120〜130mmも有り簡単には行きそうにはありません、そこでマシンショップに
依頼しました、リペアキットは使わずにチューブは制作するとの事でした。しかしこれはかなり大変な作業だった様で
垂直方向の穴加工は問題ないとして横方向の正確な穴加工はなかなか難しかったようです、圧入に際しても締め代
を僅かに少なめの1/100mmで押し込んだ処途中で止まってしまい無理して入れるとブロックが割れてしまう危険も
有ったので途中まで入れたチューブを削り取って再度締め代ほぼゼロで入れたそうです。





こんな状態です。



と云う事でエンジンを降ろして分解してブロックをマシンショップに持ち込み修理依頼しました。



シリンダーヘッドへオイルを供給する穴です、チューブが入っているのが判るでしょうか。



シリンダーブロックを横切ってメインオイルギャラリーにオイルを供給する穴です、チューブが入っています。




エンジンを組んで凡そ250km走りました、今のところオイルの混入は無い様ですがもう少し走りこまないと
完全に治ったかどうか判然としません、何せ35年以上放ってあったエンジンなので他からのオイルリークの
可能性もゼロでは無いので、しかしそうなったらシリンダーブロック交換が必要になってしまいます、そうならない
事を祈るばかりです。