点火時期について


点火装置に要求される条件のひとつとして常に最適な時期に点火できると言うことがあります。

ガソリンエンジンの場合最もパワーが出るようにするには、シリンダー内で燃焼が進み最大爆発圧力が常に上死点後約10°になるように点火時期を設定すれば良いとされています
混合気に点火されてから燃焼が進んで最大爆発圧力になるまでにはある時間を必要とします、この時間は色々な条件によって変化しますが殆ど変化しない部分もあります、この期間を着火遅れ期間と言います。
エンジン回転が高まると着火遅れ期間に回転するクランク回転角度は大きくなります、このため最大爆発圧力になる時期が後ろにずれてしまいます。最大爆発圧力になる時期を上死点後約10°に保つためには、着火遅れ期間に回転するクランク回転角度が大きくなった分点火時期を進めなければなりません。
このエンジン回転の上昇に伴い点火時期を進める装置が図 に示すガバナー進角装置です。
詳しい説明は省略しますが、2つのガバナーウェートとスプリングによって構成されています。回転の上昇に伴い
ガバナーウェートが遠心力によりスプリングに打ち勝って外側に開き進角するものです。
ウェートの重さ、スプリングの強さはそれぞれのエンジン
によってさいてきな進角が得られるように設定されてい
ます。 しかし、それでも完璧な進角が得られる訳ではなく、最近ではコンピューターを用いて点火時期をはじめ全ての点火装置をコントロールするマネージメント
システムと言ったものもつかわれているようです。