イリジウムプラグについて


先日整備でお預かりしたMidget1500がエンジンの調子が極めて悪く、オリジナルのストロンバーグキャブ
がどうしても調子が出ないためSUキャブに変えたり点火系も一通り整備プラグもBP6ESの新品に交換
した結果調子は大分良くなったものの完璧とは言えない状態でした。どういった状態かと言うとミスファイヤー
 が頻発しアイドルが不安定になったりスムースに吹き上がらないもののダブル点火にすると快調に回るように
なるといった状態です。

ダブル点火とはプラグコード先端をスパークプラグから数ミリ放しその間で放電させることですがそうすると
2次電圧が高くなりプラグ先端で火花が飛び易くなります。

ダブル点火で調子が良くなるという事は通常の状態ではプラグ先端で火花が飛ばず碍子に付着したカーボンを
伝って電気が逃げていると思われたので火花が飛び易いように電極間の隙間を通常0.8mmですが0.6mm位
に狭くしてみました、その結果かなり改善されて無負荷で回している分にはほぼ問題なくなりました、それでも
時々ミスファイヤーしてアイドルから急激にスロットルを開けると一瞬ためらってから吹き上がる状態でした。
 
点火系統は点検して問題は見当たらないので隙間が正規の0.8mm火花が飛び難いのか原因が良く判りませんが
0.6mmでは火花が弱く無負荷では問題なくても負荷をかけるとミスファイヤーの発生が予想されます、そこでどう
するか考えてイリジウムプラグを思いつきました。

今までイリジウムプラグについては濃いめの混合気で回っている古いエンジンには合わないのではないかと思って
いたので使った事がなかったんですがメーカーのサイトを見ると古い車にも効果があるとなっていたので使ってみる
ことにしました。
このイリジウムプラグは幾つかのメーカーから発売されていますが使い慣れたNGKの熱価6番の物をを使って
見ました。 結果は上々アイドリングが安定し吹き上がりもスムース走っても快調でした。

話は前後しますが、このイリジウムプラグというのは中心電極にイリジウムを使い細くしたものでメーカーの説明に
依れば難しい話は抜きにして従来の物に比べて着火性が非常によくミスファイヤーし難く結果として燃費も向上する
と云ったものの様です。


という事で今乗っているHealey3000にも使ってみようかと考えました、ただこのHealey現在エンジンはすこぶる好調で
交換の必要はないんですが実験的にかえてみることにしました。
NGKの場合イリジウムプラグは3種類有りまして、イリジウム、イリジウムMAX,チューニングエンジン用のイリシリーズ
ですがMAXは接地電極に白金を張り付けて寿命をイリジウムの5倍(10万km)にしたものです。
イリジウムとイリジウムMAXとではそれほど価格差はないので熱価7番のイリジウムMAXを取り寄せてみました。



6本取り寄せました。

 

説明するまでもありませんが、左が従来のプラグ右がイリジウムMAXです接地電極に白金チップが張り付けられています。


イリジウムに変えた結果はどうだったか、前述の通りこのHealey、エンジンはすこぶる好調で始動一発走っても全く問題
ないんですが、それがもっと調子良くなったのか?
まず冷間始動ですがこの時季(1月中旬)の朝、目いっぱいチョークを引いてくランキングすると凡そ4秒程で始動する
のが普通でしたがプラグ交換後は1~2秒で始動するようになりアイドル回転が僅かに上がりました、明らかに着火性が向上
しているようです。 走ってはどうか?正直言って違いが判りませんでした、しかし従来のプラグだと正常な状態でも体感
出来ない程度のミスファイヤーは常に発生しているらしいのでそれが無くなれば体感できない程度のトルクアップや燃費
の向上はあるのかなーと思います。

結論としては価格が従来品の4倍程度するのでコストパフォーマンスを考えると使うのを迷うところですが、すべて点検
調整しても調子がイマイチと云った車に使えば効果があるんじゃないでしょうか