点火装置の点検


 古い車のオーナーの中には、出かけようとしたがエンジンが掛からない、あるいは出先でエンジンが不調になったり 止まってしまったり、と云った経験をお持ちの方が大勢いらっしゃるでしょう。 今回はエンジンが調子良く回る為の三要素、良い圧縮 良い混合気 良い火花、の内良い火花を作る点火装置の点検方法についてお話しましょう。
50〜70年代の英国車の多くにはルーカスのポイント式の点火装置が使われています。 今となっては極めて原始的な装置で,定期的なメンテナンスが必要ですし、低速や高速であまり強い火花も得られません。この為半導体を用いたポイントレスの点火装置に換えられている方も大勢いらっしゃると思いますが、オリジナルに拘ってか,はたまた何となくかポイント式のものを使っていらっしゃる方も大勢いらっしゃると思います。原始的と言うことは故障の時の対処の仕方も比較的簡単なのではないかと思います。 ここではポイント式の点火装置のついてお話します。
                               左の図が基本的なポイント式点火装置の回路図です。 エンジンが始動せず、燃料系、圧縮に問題がないと仮定しましょう、のこるは点火系に問題があることになります。
先ず、スパークプラグからプラグコードを外しコード先端の金属部をアースに5ミリ程度まで近つけて金属部が露出していない場合写真の様にドライバーなどを差し込む
IG ONでクランキングしたときにコード先端から強い火花が飛べば(4本とも)点火系に問題はありませんがスパークプラグに問題がある可能性があります。
次に、4本のコードから火花が飛ばない場合。
IGコイルからディストルビューターキャップへいっているハイコードをキャップ側で外し(23 25Dタイプは内側のビスを緩めないと外れません)前と同じようにアースに近つけて写真1強い火花が飛べば、ローター デスキャップ プラグコードに問題がある可能性があります。
又この時火花が飛ばなければIGコイルプラス端子に電源が来ているか点検します、サーキットテスターがあればいいですがなければテストランプでも出来ます写真2、ここに電源が来ていなければ、バッテリー 〜 IGスイッチ 〜 IGコイル間の配線に問題があります(古い英国車の場合通常この線は白です)。
コイルプラス端子に電源が来ている(12V前後を指示、テストランプが点灯)場合。 
ポイントの隙間が適正(一番開いた状態で約0.4mm)であるか点検し必要があれば調整する、次にポイントが開いた状態で〔写真3)のようにポイントのヒールがカムの頂点に来ているコイルマイナス端子の電圧を点検します〔写真4)、テスターで12V或いはテストランプが点灯すれば1次コイルはまず問題ありませんがランプが点灯しない時は1次コイルの断線或いはコンデンサーのショートが考えられます。次にポイントが閉じた状態でコイルマイナス端子の電圧を点検し0Vでテストランプが点灯しなければ正常ですが0V以外或いはランプが点灯する場合マイナス端子デスビ間の配線の不良或いはポイントの接触不良が考えられます。  以上の点検で異常がなくなお火花が飛ばない場合IGコイル2次側の不良が考えられます。
普段やっている作業でも文章にするとうまく書けません、分かりにくい文章で内容も十分とは云えませんが参考になれば幸いです。
次回はポイント式点火装置の作動原理について簡単にお話したいと思います。               

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